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北四番丁通信

 

「北四番丁通信」とは、仙台教会で日曜日ごとに発行している「週報」の巻頭言です。牧師および複数の教会員が執筆を担当しています。

当教会は1955年に仙台市の北四番丁沿い・旧奥州街道近くに設立されましたが、「北四番丁」という地名は、400年以上も前に城下町が造られた当初からの由緒ある地名で、江戸時代は武家屋敷が連なっていた地域でした。

歴史の流れと共に町並みも住む人々もどんどん変わっていきますが、いつの世においても変わることのない真理の言葉を、仙台教会に許されている時間の中で、たゆむことなく宣べ伝えていきたいと私たちは願っています。

2月に思うこと

2026年2月22日 佐渡眞樹(教会員)

 2月の寒暖差を日々肌に感じながら、ふっと呼吸をして町の景色を眺めた時、その空気にあの震災の日の人々の思いが、どこに行きようもなく漂っているように思います。
 2011年の2月11日、家で雪を見ながら、ある女性と電話をしました。その人は、出産準備を機に仕事を退職し母となり、6か月になる男の子の育児の真っ最中でした。私は、誕生のお祝いにと1歳頃に着られるサイズのシャツを送りました。毎日の育児は大変だけれど、これを着られる日が来るのかなと思うと、とても楽しみで頑張ろうと思うと話していました。育児が落ち着いたら、また一緒に仕事をしようと伝え、その日をお互いに楽しみにしていることを語り合い、電話をきりました。数日後、いつもの丁寧できれいな文字で書かれた手紙が届きました。穏やかな人柄で周囲を安心させ、豊かな気持ちを与えてくれる何かを持っている人でした。
 3月11日、地震の揺れの直後、海から離れた岩沼の自分の住まいから、海沿いの実家へ男の子をおぶって向かったことを、悲しみで声を出すのもようやくの状況の残された家族から聞きました。高齢の祖母と障害を抱えている兄を大家族で支え合っている様子を笑顔で話していたことを思い出し、あの揺れの時、家族のもとへと走らずにはいられなかったのだろうと、その姿が思い浮かびました。また一緒に、その思いは叶いませんでした。
 たった今この瞬間、誰かがあの日失われた2つの尊い命に想いを寄せてくれるなら、二人の生きた命は今ここに共にあると、力を込めてただただ叫びたくなります。
 東日本大震災から15年、その後も各地で災害は起こり続けています。私たちは、どうにもならない悲しみ、解決しない出来事を次々と心に積み込んでいきます。その重なり続ける重荷を、ふと肩から下ろして、悲しいと共につぶやける、そんな場所と時間を大切にしたい。今年ももうすぐ3月11日がやってきます。震災で失われた命、そして失われた故郷、その決して解決しない悲しみの出来事を、神様が一緒に背負ってくださることを信じて、祈りを捧げたいと思います。

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