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北四番丁通信

 

「北四番丁通信」とは、仙台教会で日曜日ごとに発行している「週報」の巻頭言です。牧師および複数の教会員が執筆を担当しています。

当教会は1955年に仙台市の北四番丁沿い・旧奥州街道近くに設立されましたが、「北四番丁」という地名は、400年以上も前に城下町が造られた当初からの由緒ある地名で、江戸時代は武家屋敷が連なっていた地域でした。

歴史の流れと共に町並みも住む人々もどんどん変わっていきますが、いつの世においても変わることのない真理の言葉を、仙台教会に許されている時間の中で、たゆむことなく宣べ伝えていきたいと私たちは願っています。

今年の振り返り

2025年12月21日 尾形美都子(教会員)

 6月15日の朝、私はとても焦っていました。猫の後追いがしつこく礼拝に出かける準備がなかなか進まなかったからでした。私の杖にスリスリしたり、ゴロンと仰向けになり「なでろ」と命令してきたり。
 仔猫用時代も仕事に出かける私をよく後追いしてきました。完全室内飼いで育てて行くつもりだったので、猫がおやつを食べている間に出かける、ということを繰り返していたら、おやつ=外出と覚えられてしまいおやつを食べなくなり、その代わりに私の動きをよく観察するようになりました。
 一度ドアの外に出てしまったことがあったのですが、猫は動けなくなり固まってしまいまし
た。それ以来、後追いは少なくなっていたので6月15日の猫の後追いを不思議に思っていました。甘えてくる猫を気にしつつ、今日は礼拝が終わったら早めに帰ろうと思い部屋を出ました。
 ところがその日の午後、私は左上腕骨を骨折してしまいました。椅子に座り損なったと言ったらいいのでしょうか。体の左側を床に打ち付けるように転んでしまいました。近くで会計監査をしていた八巻さんが起こしてくれたのですが左腕が痛く力が入りませんでした。そしてみるみるうちに腫れてきました。ただの打撲ではないことがわかりました。八巻さんが4、5件の病院に連絡してくれ、泉区の整形外科に救急車で運ばれることになりました。診断結果は骨折。ここで手術はできないとのことで労災病院へ。月曜日に診察を受け1週間後に入院、手術となりました。今もリハビリ中ですが2025年を振り返って母の死とは別に一番大変な出来事でした。
 気づくと私はいつも誰かに助けられていました。私の骨折を聞き駆けつけてくれた人、診察に付き合ってくれた人、毎日猫と私の生活のために仕事帰り部屋に来てくれた人、その方々一人一人を思い浮かべるとあの時の経験も感謝な出来事に思えるようになるから不思議です。


 わたしの魂よ、主をたたえよ。主の御計らいを何ひとつ忘れてはならない。詩篇103:2

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