
日本バプテスト仙台基督教会
若者から老人まで喜び集う街のオアシス
Japan Baptist Sendai Church of Christ
北四番丁通信
「北四番丁通信」とは、仙台教会で日曜日ごとに発行している「週報」の巻頭言です。牧師および複数の教会員が執筆を担当しています。
当教会は1955年に仙台市の北四番丁沿い・旧奥州街道近くに設立されましたが、「北四番丁」という地名は、400年以上も前に城下町が造られた当初からの由緒ある地名で、江戸時代は武家屋敷が連なっていた地域でした。
歴史の流れと共に町並みも住む人々もどんどん変わっていきますが、いつの世においても変わることのない真理の言葉を、仙台教会に許されている時間の中で、たゆむことなく宣べ伝えていきたいと私たちは願っています。
人と比べないで
2025年6月29日 西村光子(教会員)
私は子どもの頃虚弱体質で、運動が苦手でした。学校での運動会は最たるもので苦痛以外の
何ものでもありません。外遊びが嫌いで本ばかり読んでいました。
よく骨を強くすると言われる日光浴も避けていたツケが今廻ってきたのでしょうか、ここ二
~三年肋骨骨折や背骨の圧迫骨折と立て続けに見舞われ、痛さと、不自由さに苦慮していると
ころです。
今、足腰を強くするリハビリを兼ねて筋トレを始めました。初めは軽めの負荷(ウエイト)
でマシンを踏み込み、少しずつ負荷を上げて3種類のマシンを移動します。スポーツクラブのインストラクターが、私の記録紙を見ながら「もう少し力をいれて」とか「負荷を一段上げましょう」と熱心に指導してくれますが、当の私は運動嫌い“リハビリ”とはいえ、その時間をやり過ごすだけの、達成感を感じるまでは至っていないダメな生徒です。
ある時、隣のマシンで同じプログラムをしていた方が、私を見ながら颯爽として、喜々としてマシンを踏み込んでいます。見れば負荷は中程度、聞けば88歳とのこと。年齢も何もかも私より上回っていることにビックリ。それを知ってか知らずか、その方は得々として一層力を入れている様子。私は「すごいね」「素晴らしいね」と感嘆の声を掛けています。
「じゃあ、あなたも見倣って頑張れよ」という声が聞こえてきますがスルーし、一方で、「人と比べない、自分の力に応じて、無理しないで」という声の方に耳を傾けてしまう私がいます。
イエスさまが迷い出た羊のたとえで「これらの小さな者を一人でも軽んじないように気をつけなさい。言っておくが、彼らの天使たちは天でいつもわたしの天の父の御顔を仰いでいるのである」(マタイ18:10)。そしてさらに「そのように、これらの小さな者が一人でも滅びることは、あなたがたの天の父の御心ではない」(マタイ18:14)と語られているように、こんなドジな私でも捜し出し、見つけてくださって「あなたはあなた、そのままでいいんだよ」と守り支えられていることに感謝しています。

