top of page

北四番丁通信

 

「北四番丁通信」とは、仙台教会で日曜日ごとに発行している「週報」の巻頭言です。牧師および複数の教会員が執筆を担当しています。

当教会は1955年に仙台市の北四番丁沿い・旧奥州街道近くに設立されましたが、「北四番丁」という地名は、400年以上も前に城下町が造られた当初からの由緒ある地名で、江戸時代は武家屋敷が連なっていた地域でした。

歴史の流れと共に町並みも住む人々もどんどん変わっていきますが、いつの世においても変わることのない真理の言葉を、仙台教会に許されている時間の中で、たゆむことなく宣べ伝えていきたいと私たちは願っています。

生活の安楽さと生存の苦悩

2026年8月30日 鈴谷輝秋(教会員)

 現代の科学技術の進歩によって、「生活程度」が高くなった。しかし、人生の「生存の苦悩」はなんら変わらない、と「現代日本の開化」で夏目漱石は書いている。科学の文明は、文明自身の目的に向かって、一方的に真実の解明に自ら目指しているのであって、人生の生存の苦悩にかかわることは少ない。
 生活の向上にもかかわらず、人が飢饉で亡くなる国もある。さらに科学技術は、人を殺す仕方も進化させ、無人機や、ミサイルで大量に破壊する手段も全世界が共有している。さらに核戦争の危機を報せる週末時計は、あと残り「1分と39秒」となり、1947年に「7分前」と表示されて以来、今も「運命の日」に近づいている。生活も生存も全否定する核兵器を日本もそろそろ考えては・・・と平然と語る役人が出てきている。無知蒙昧でなんとおぞましいことか!
 老病生死への苦悩は、たった一人になっても生涯背負わなければならないものである。しかし人間は本来、どんな人間にも他人の痛みや苦しみを、共に分かち合おうという善意が備わっている。
 「神は人を自らに似せて創った」と創世記は語っている。神の本質は愛である。故に神同様に神は人間にも愛する能力をそなえられた。十字架上でイエスは、殺せ殺せとわめく群衆に対して、「父よ、彼らを許して下さい」と祈った。
 人間が愛する力に気付き、愛そうと互いに生き合うとき、そこに幸福と平和が築かれる。世界の宗教、即ちキリスト教も仏教もイスラム教もユダヤ教も、その経典で“殺すな”と命じているのではなかろうか。諸宗教を信じるものは、この原点に立ち返って欲しいと我々は切に願っている。

仙台教会,教会,キリスト教,プロテスタント,仙台市青葉区
仙台教会,仙台,教会,キリスト教,プロテスタント

〒980-0801  

宮城県仙台市青葉区木町通2丁目1-5 

日本バプテスト仙台基督教会    

電話 022-233-3550

bottom of page