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北四番丁通信

 

「北四番丁通信」とは、仙台教会で日曜日ごとに発行している「週報」の巻頭言です。牧師および複数の教会員が執筆を担当しています。

当教会は1955年に仙台市の北四番丁沿い・旧奥州街道近くに設立されましたが、「北四番丁」という地名は、400年以上も前に城下町が造られた当初からの由緒ある地名で、江戸時代は武家屋敷が連なっていた地域でした。

歴史の流れと共に町並みも住む人々もどんどん変わっていきますが、いつの世においても変わることのない真理の言葉を、仙台教会に許されている時間の中で、たゆむことなく宣べ伝えていきたいと私たちは願っています。

東日本大震災から15年

2026年3月1日 宇都宮毅(牧師)

 3月11日で、東日本大震災から15年となります。2011.3.11以前と以後、世界は何が変わったのでしょうか。今、皆さんはどのように感じておられるでしょうか。
 当時、人と人との絆・愛が語られ、一人ひとりの存在の大切さ、命の尊さが言われていました。自然を破壊し、命を奪う全国の原子力発電所は、すべて停止しました。
 ところが、それから15年後の世界はどうでしょう。亡くなった1万5900人の人びとや、行方不明の2520人の人びと(2025年3月現在)は、何と言うでしょうか。あの大震災において、私たちが忘れていたこと、大切にしなければならないことが、露わにされたはずです。命、自然、愛。これ以上、尊く、価値のあるものはないでしょう。
 にもかかわらず、2026年現在の日本や世界は、あの時から私たちが変わっていかなくてはならなかったのに、昔と同じような状況になっていないでしょうか。命や自然は破壊され、愛が見えません。大切にされるのは、一人ひとりが考える正義であり、絆・愛というものは、滅びてしまったかのようです。自然環境の破壊、命の奪い合い、戦争を含めた人間同士の醜いいがみ合いです。無関心が支配し、自分さえ良ければという考え方、さらには排他主義が蔓延しています。
 私たちは、大切なことを、あの大震災で知らされたのではなかったでしょうか。もうやめませんか。互いに傷つけ合いながら、命を削る生き方ではなく、いたわり合い、助け合う、そんな生き方をしたいのです。もう、命が理不尽に失われていくのは嫌なのです。だから、その大切なものを大切なものにするために、生きられなかった人たちの分も、私たちは共に生きていきたいと思うのです。

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日本バプテスト仙台基督教会    

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