top of page

日本バプテスト仙台基督教会
仙台|キリスト教会|地下鉄南北線北四番丁駅北2出口隣
プロテスタント|日本バプテスト連盟加盟|幼稚園併設
Japan Baptist Sendai Church of Christ
北四番丁通信
「北四番丁通信」とは、仙台教会で日曜日ごとに発行している「週報」の巻頭言です。牧師および複数の教会員が執筆を担当しています。
当教会は1955年に仙台市の北四番丁沿い・旧奥州街道近くに設立されましたが、「北四番丁」という地名は、400年以上も前に城下町が造られた当初からの由緒ある地名で、江戸時代は武家屋敷が連なっていた地域でした。
歴史の流れと共に町並みも住む人々もどんどん変わっていきますが、いつの世においても変わることのない真理の言葉を、仙台教会に許されている時間の中で、たゆむことなく宣べ伝えていきたいと私たちは願っています。
また今年も、子供たちに教わった夏
2026年8月16日 中山晴久(教会員)
あれから81年目の夏。8月はどうしても戦争と平和について想いを馳せてしまう。そのきっかけは、いつも『広島平和式典』での男女2人の小学生による『平和の誓い』だ。
『私たちには、被爆体験を直接聴ける最後の世代として、当時の記憶を事実として受け止める使命がある。そして、広島のこどもとして、行動する責任がある。平和とは、誰かから与えられるものでなく、世界中の人々で作り上げるもの。こどもである私たちも、その一員として平和への一歩を踏み出そう。かけがえのない「大切なもの」を、確かな希望を、未来へ届けるために。』汗をぬぐうこともなく、まなじりを決する子供たちに、今年も感銘と勇気をもらった。その後のこの国の為政者の,棒読み挨拶が絵空事に聞こえるから、なおさらだ。
私たちは知っている、唯一の被爆国であるこの国が、75か国も締約する『核兵器禁止条約』にアメリカの核の傘の下にいるとして加盟していないことを。81年間、先達が歯を食いしばって守ってきた世界に誇れる平和憲法を、改正してまで戦争のできる国にしようとしていることを…。
長崎で、自ら被爆しながらも医師として被爆者の救護にあたり。原爆後遺症の病床で書いた『長崎の鐘』の作者・永井隆は、遺書ともいえる作品『いとし子よ』で、2人の子どもにこうメッセージを残している。『誠一よ、茅乃よ、たとい最後の二人となっても、どんなののしりや暴力を受けても、きっぱりと「戦争絶対反対」を叫び続け、叫び通しておくれ!例え、卑怯者とさげすまれ、裏切者と叩かれても「戦争絶対反対」の叫びを守っておくれ!いとし子よ!敵をも愛しなさい。愛し!愛し!愛しぬいて、こちらを憎む隙がないほど愛しなさい。愛すれば愛される。愛されたら、滅ぼされない。愛の世界に敵はない。敵がなければ戦争も起らないのだよ。』
クリスチャンとして、イエスの言葉『隣人を自分のように愛しなさい』に感銘を受け、徹底した『隣人愛』を貫いた永井隆。敵である隣人アメリカの原爆によって自ら被爆し、愛する妻を失ってもなお子供たちに『敵たる隣人を愛せよ』と叫ぶその姿こそ、いまの私たちに必要なことではないだろうか。なぜなら、ついに子供たちに『平和への誓い』で、『使命と責任』とまで言わしめてしまったからだ。隣人愛を忘れ、自分愛、自国愛だけで平然と戦争を仕掛ける為政者たちに向かい、『NO!MORE』を突きつけなければならない『使命と責任』があるはずの私たち大人たちより先に…!一つ救いがあるとすれば、ここに永井隆が自分の子どもに託した隣人愛の想いが、ちゃんとこの二人の小学生に伝わっていることだ。だとすれば大人たちよ!この子ども達に絶対に銃を持たせることのないよう、『使命と責任』をもって声を挙げようではないか…そう子供たちに,また教わる8月である。


bottom of page