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北四番丁通信

 

「北四番丁通信」とは、仙台教会で日曜日ごとに発行している「週報」の巻頭言です。牧師および複数の教会員が執筆を担当しています。

当教会は1955年に仙台市の北四番丁沿い・旧奥州街道近くに設立されましたが、「北四番丁」という地名は、400年以上も前に城下町が造られた当初からの由緒ある地名で、江戸時代は武家屋敷が連なっていた地域でした。

歴史の流れと共に町並みも住む人々もどんどん変わっていきますが、いつの世においても変わることのない真理の言葉を、仙台教会に許されている時間の中で、たゆむことなく宣べ伝えていきたいと私たちは願っています。

クリスマスに向かって

2025年12月7日 宇都宮毅(牧師)

 私たちはクリスマスに、どんなことを期待しているでしょうか。ドイツの牧師であり、神学者であったディートリッヒ・ボンヘッファーは次のように語っています。「われわれはこの『みどりご』に、どのように出会おうとするのであろうか。われわれの手は日々の労働のためにあまりに堅くなってしまい、あまりにも誇りに満ちたものとなってしまっているため、この子どもを見て祈るために手を合わせることができなくなってしまっているのではないか。われわれの頭は、多くの困難な問題を抱えこみ、その問題を解くことによってあまりにも高慢になってしまっているために、われわれはこの奇跡そのものである子どもの前で謙虚にひざをかがめることができなくなってしまっているのではないか。われわれは、自分のさまざまな努力や、業績、重要な事柄に気を奪われすぎるために、羊飼いや東方の博士たちとともに、飼い葉桶の中の神の子のまえにひざまずき、この子どもを見てわれわれの生全体が成就したのだということを感謝をもって認識することができなくなってしまっているのではないか。」
 クリスマスは師走の忙しいときに行われます。仕事や家事のことで追われながら、本心はクリスマスどころではない私たちがいます。さらにクリスマスは自分がもらえるプレゼントが中心となってしまい、自分の欲望のみが私たちを支配してきます。私たちは小さき幼子に謙虚に、ひざをかがめることができるでしょうか。それはこの世の論理の逆を行くことを意味しています。今年も、この世界で小さくされている多くの存在と共に、小さく弱い幼子を中心とする礼拝を味わいたいと思います。

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