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北四番丁通信

 

「北四番丁通信」とは、仙台教会で日曜日ごとに発行している「週報」の巻頭言です。牧師および複数の教会員が執筆を担当しています。

当教会は1955年に仙台市の北四番丁沿い・旧奥州街道近くに設立されましたが、「北四番丁」という地名は、400年以上も前に城下町が造られた当初からの由緒ある地名で、江戸時代は武家屋敷が連なっていた地域でした。

歴史の流れと共に町並みも住む人々もどんどん変わっていきますが、いつの世においても変わることのない真理の言葉を、仙台教会に許されている時間の中で、たゆむことなく宣べ伝えていきたいと私たちは願っています。

キャロリング

2025年11月23日 八巻正之(教会員)

 この時期になると思い出します。教会であったキャロリングを。
 イブ礼拝の後、遅い時間まで教会員の各家々を歩き、或いは自家用車で廻りました。時には入院している病院にも伺い、外から病室の窓を眺めながら、一日も早く健康が取り戻せるようにと皆で願いながら歌いました。
 家に着くと蝋燭の灯りの下、玄関先で賛美歌を歌い最後に「ウイ ウイッシュ ア メリークリスマス」を唱和し次の家に廻ります。時には家の中にお邪魔し、温っかいお茶とお菓子を頂戴して暖まる、いつも寒いイブの夜でしたが、そんな嬉しい事もありました。
 歩いている最中も、会話が弾み次の賛美歌やこの一年の事を話しながら心を温かくしていました。また賛美歌を歌っていると、近所の家のカーテンが開き微笑みながら見られていたことも。みんなでお祝いしたクリスマスでした。
 正直、イブ礼拝よりもこのキャロリングを楽しみに礼拝に出席していました。今では、とても考えられないクリスマスの出来事ですが、そこにはその時代ならではの教会の姿があったと振り返っています。
 クリスマスを迎えようとするこの日、あっちを見てもこっちを見ても、思いもよらない出来事がたくさん起きています。命が脅かされ、傷ついています。これまで一生懸命生きてきたお年寄りが、これから未来のある子供たちの命が真っ先に奪われています。
 一人ひとりの平和が次の平和を生む。このことを覚えクリスマスを迎えたいと願っています。

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