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北四番丁通信

 

「北四番丁通信」とは、仙台教会で日曜日ごとに発行している「週報」の巻頭言です。牧師および複数の教会員が執筆を担当しています。

当教会は1955年に仙台市の北四番丁沿い・旧奥州街道近くに設立されましたが、「北四番丁」という地名は、400年以上も前に城下町が造られた当初からの由緒ある地名で、江戸時代は武家屋敷が連なっていた地域でした。

歴史の流れと共に町並みも住む人々もどんどん変わっていきますが、いつの世においても変わることのない真理の言葉を、仙台教会に許されている時間の中で、たゆむことなく宣べ伝えていきたいと私たちは願っています。

「戦争を知らない子供たち」をもう一度!

2026年2月15日 中山晴久(教会員)

 古稀を越えると、急に学友たちの召天の報が増えてきた。去年の晩秋にも、中学からの悪仲間の訃報が届いた。思い出すのは年老いた最近ではなく、今風に言えばアオハル(青春)時代のこと。中高とバレーボール一筋だったアイツは、大学に入るやいなや、何を勘違いしたか、女の子にモテたくて小遣いを叩いて中古のギターを買い、フォークソング部に入った。そして、覚えたてのコード進行で初めて聞かされたのが「戦争を知らない子供たち」。あやふやなミスだらけの弾き語りだったが、妙にその歌詞だけは心に残ったのを覚えている。
 当時はベトナム戦争真っ只中。その歌はすでに反戦デモの象徴歌となっていたのだが、そのことに、なんとなく違和感があったからだった。「戦争を知らずに僕等は育った。おとなになって歩き始める。平和の歌をくちずさみながら…」この歌は反戦歌ではなく、平和の大切さを歌ったものだと、今でも思っている。
 敬愛するマザー・テレサは、ノーベル平和賞をもらった時、記者の「どうして反戦デモに参加しないのか」という質問に、きっぱりとこう言ったという。「私は決して反戦デモには参加しません。でも、もし平和のための運動があれば、私は喜んで参加するでしょう」と。
 それは、自分が苦境にありながらも、傷ついた人々に「心の平和」を持ってもらおうと必死に看護を続けたマザーにとって、「反戦デモで(戦争反対)をいくら声高に叫んでも、反対するだけでは平和を生み出すことはできない‼」と言いたかったのではないだろうか。
 850億もの税金を使って行われた総選挙が、自民党の圧勝で終わった。選ばれし為政者は、自党の公約史上初めて、臆することもなく防衛力増大!(2027年度までにGDP比2%、およそ10兆円以上)を高らかに謳った。しかも、その財源に、復興税のうちの半分をその一部に充てるという。いまだ復興住宅住まいの被災者が大勢いるというのに……。そして残念ながら、この為政者からは、選挙中に「戦争があり、反撃することを前提とした防衛戦略拡大」は聞こえても、「平和のために何を成すのか」は一言も聞くことはなかった。
 ウンッ! いよいよマザーの言う「平和のための声を挙げる」その時が、来たような気がする。まずは、次の世代へこの「戦争を知らない子供たち」を引き継いでいきたいものだ。
 これから生まれる子供たちが、戦争を知らない子供たちであり続けるために……‼
 そして、アイツの葬儀で飾られていた、この曲のドーナッツ盤ジャケットの裏面に、その想いを後押ししてくれそうな歌詞があったことを思い出した。
 最後のフレーズに「青空が好きで、花びらが好きで、いつでも笑顔のすてきな人なら誰でも(平和の歌をくちずさみながら)一緒に歩いてゆこうよ!」とあったのだ。それは「青空や花びらが好きで、笑顔が素敵な平和を愛する人は、いっぱいいるはず! そんなみんなが一緒に声を挙げれば、平和は次の時代の子供たちにもずっと続いて行くはず!」と、人に優しかったアイツが天から言っているような気がした。

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