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北四番丁通信

 

「北四番丁通信」とは、仙台教会で日曜日ごとに発行している「週報」の巻頭言です。牧師および複数の教会員が執筆を担当しています。

当教会は1955年に仙台市の北四番丁沿い・旧奥州街道近くに設立されましたが、「北四番丁」という地名は、400年以上も前に城下町が造られた当初からの由緒ある地名で、江戸時代は武家屋敷が連なっていた地域でした。

歴史の流れと共に町並みも住む人々もどんどん変わっていきますが、いつの世においても変わることのない真理の言葉を、仙台教会に許されている時間の中で、たゆむことなく宣べ伝えていきたいと私たちは願っています。

老いた羊

2026年6月28日 渡邊眞人(教会員)

 2024年3月私の兄が召天しました。3歳年上の兄は仙台高校から国際基督教大学に進み、1955年7月3日に同大学チャペルにて受洗(司式はE.ブルンナー)。兄は同年の夏休みに帰省して高校一年の私を仙台教会へと誘ってくれたのです。
 兄は大学で経験のない合唱団に入り、3、4年では指揮者でした。卒業してから、主に外資系の日本法人の会社に勤務。大学卒業後は鎌倉市に在住し、日本基督教団鎌倉教会の教会員となり、永年、聖歌隊の指揮者として奉仕しておりました。亡くなる2週間前まで、卒園礼拝のためのお母さんの聖歌隊の指導をしていたと、葬儀の後、牧師が話してくれました。大学のOB・OG合唱団の活動にも熱心で、東日本大震災後には、その合唱団の方々とプラハ音楽院のチェロの教授を招いて、尚絅学院でチャリティーコンサートを催してくれました。その際仙台教会の女性会の方にもお手伝い頂きました。
 2023年12月10日の週報に兄の文章がありました。
                クリスマスの思いで
 今から83年前、1939年12月、私は東京大田区にあるルーテル派の大岡山幼稚園で初めてのクリスマスを迎えた。4才の私は何も分からなかったが、いつもホールの正面に飾ってある、マリアと赤ちゃんイエスの絵とクリスマスが、なんとなく関連して覚えているのです。
 年少組のページェントの役は、当然そのた大勢の羊さんである。喜んで這いまわった。2年目のクリスマス、少し大きくなったので、憧れのヨセフは無理としても、羊飼いぐらいにはしてもらえるかと密かに期待していたが、又もや羊役、しぶしぶ這っていた。さて一年後、最後の幼稚園でのクリスマス、なんと、又もや羊さんが割り当てられたではないか。半ばやけ気味に這いまわった。
 80年以上も経って、つくづく思う。羊さんで良かった。いや、これからも神様に養われる老羊であり続けたいと。

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